ウイスキー初心者が知っておきたい基礎知識

種類・飲み方・おすすめの銘柄8選

世界各国で楽しまれているお酒「ウイスキー」。種類が豊富にある、アルコール度数が高いなど、初心者にとっては手に取りづらく、難しいイメージがあるのではないでしょうか。
本記事では、ウイスキー初心者でも楽しめる基礎知識やおすすめの飲み方、銘柄など、知っておきたいウイスキーの魅力を紹介します。

INDEX

  1. 1ウイスキーとは
  2. 2ウイスキーの産地
  3. 3美味しいウイスキーの飲み方
  4. 4ウイスキーの銘柄おすすめ8選
  5. 5まとめ|お気に入りの1本を見つける方法

1ウイスキーとは

ウイスキーとは、発芽させた穀物と水を糖化させ、アルコールの含有物を蒸溜し、木製の樽で熟成させたお酒のことをいいます。

ウイスキーは長い年月をかけて樽の中で熟成させるため、綺麗な琥珀色をしています。熟成させることによって香りがまろやかになり、深いコクが出てくるのが特徴です。
ウイスキーの銘柄によって異なりますが、40〜50度と比較的高いアルコール度数のため、ゆっくり味わいながら愉しむのに適したお酒といえます。

ウイスキーの種類

ウイスキーの種類は主に3つに分かれます。
麦芽だけを原料にしたモルトウイスキーと、トウモロコシなどの穀物を原料にしたグレーンウイスキーの2つ、さらにその2つを組み合わせたブレンデッドウイスキー。それぞれ製造方法が異なることから、味わいにも変化があります。

モルトウイスキー
モルトは英語で大麦麦芽のことをいい、大麦麦芽のみを使用したウイスキーを『モルトウイスキー』と呼びます。また、ひとつの蒸溜所で製造され、瓶詰めしたウイスキーをシングルモルトといいます。単式蒸留で抽出されるモルトウイスキーは、複雑な味わいが特徴です。
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グレーンウイスキー
グレーンとは英語で穀物を意味し、とうもろこし、ライ麦、小麦などの穀類を主原料としたウイスキーを『グレーンウイスキー』と呼びます。穀物を糖化酵素として加え製造されたウイスキーです。連続式蒸溜で抽出されるグレーンウイスキーは、ライトな味わいが特徴です。
ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーの原酒とグレーンウイスキーの原酒をブレンドして造られたウイスキーです。モルトウイスキーとグレーンウイスキーの良さを兼ね備えているため、多くの方から好まれる味わいが特徴です。

2ウイスキーの産地

ウイスキーには「世界の5大ウイスキー」といわれる産地があります。スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本。この5カ国が主にウイスキーの生産国として知られています。

スコットランド

スコッチウイスキーと呼ばれ、スコットランドの地域別にそれぞれ代表的なウイスキーがあります。5カ国の中では、最も有名なウイスキーを製造しているといえるでしょう。
スコッチウイスキーの中でも、アイラ島、ハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランズといった6エリアから様々な特徴のウイスキーが製造されています。
それぞれの製造エリアによって風味が異なるので、「ウイスキーを愉しみたい」「勉強してみたい」という方は、スコッチウイスキーの飲み比べからはじめてみるのがおすすめです。
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アイルランド

アイリッシュウイスキーは、5大ウイスキーの中で最古と言われているウイスキーです。雑味が少なくシトラスを彷彿とさせるさわやかな味わいが特徴です。

カナダ

カナディアンウイスキーは、カナダ国内で穀物を原料に造られているウイスキーのことをいいます。5大ウイスキーの中では、最もライトな味わいが特徴とされています。

アメリカ

アメリカンウイスキーは、ケンタッキー州バーボン、テネシー州で製造された2種類が代表的です。馴染みのあるバーボンウイスキーは、とうもろこしを原料に作られています。バニラやチョコレートのような甘い香りが特徴とされています。

日本

他の4カ国に比べて、歴史が最も短いジャパニーズウイスキー。スコッチウイスキーの製法と非常に似ています。日本らしい繊細さと、複雑な香り・味わいが特徴です。

3美味しいウイスキーの飲み方

ストレートやロック、水割りなど、さまざまな飲み方を愉しむことができるウイスキー。ウイスキーはアルコール度数が高いため、初めて飲む方には飲みにくく感じてしまうこともあります。初めての方でも美味しく飲めるウイスキーの飲み方をご紹介します。

代表的な飲み方

ストレート
ウイスキーを常温で、そのまま飲む飲み方です。ウイスキーの本来の味や香りを愉しみたい方におすすめです。
トワイスアップ
ウイスキーと常温の水を、1:1の比率で割る飲み方です。水で割ることでアルコール度数を抑えられるため、飲みやすく、ウイスキーの香りや味わいを引き立たせることができます。
ロック(オン・ザ・ロック)
氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーを冷やして飲む代表的な飲み方です。だんだんと氷が溶けていくので、味の変化も感じることができます。
ハーフロック
ロックにしたウイスキーを、さらに水で割る飲み方です。氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、トワイスアップのように1:1の比率で水を注いでかき混ぜます。
ミスト
クラッシュした氷とウイスキーを合わせた飲み方です。ロックとの違いは氷の細かさです。クラッシュアイスは溶けやすく、ロックよりもウイスキーが早く冷えます。飲み始めから口当たりが優しく、ストレートやロックより飲みやすくなります。
水割り
ウイスキーを2〜3倍の水で薄めて飲む飲み方です。アルコール度数を大きく抑えられ、口当たりもまろやかになります。
ハイボール
シンプルにソーダと割るだけの手軽な飲み方です。炭酸によってウイスキーの香りも感じやすく、また、喉ごしもよくなります。日本では、ウイスキーブームの火付け役としても有名です。
ホットウイスキー
ウイスキーをお湯で割る飲み方です。温かいウイスキーは、冷たいものよりも香りが広がりやすく、本来の味わいが引き立ちます。

初心者向け|美味しいウイスキーの飲み方

数あるウイスキーの飲み方の中でも、特に初心者におすすめしたい飲み方は3つです。ウイスキーの香りや風味を損なわず、ゆっくりと愉しめる飲み方ですので、ぜひ挑戦してみてください。

ハイボール
キンキンに冷やしたグラスに、ウイスキー1:お水3の割合で。炭酸を注いだら、マドラーでかき混ぜすぎず、グラスの底を2〜3回かき混ぜるだけで完成です。
ウイスキーミスト
ロックで飲むより氷が溶けやすく、口当たりがまろやか。シャキッと冷たいウイスキーミストは、水割りやハイボールよりもシャープにウイスキーを楽しめます。
ホットウイスキー
あたためることで香りがたち、本来の味わいを愉しめるホットウイスキー。寒い日や体が緊張している時など、ホットウイスキーで体を温めればリラックス効果も期待できます。

カクテルでも使われるウイスキー

ウイスキーの代表的なカクテルと言えばマンハッタン。ウイスキーカクテルの中では、最も伝統的なカクテルのひとつです。そのほかにも、ニューヨークやミントジュレップなど、ウイスキーにシロップやミントなどのハーブを加えたカクテルもあります。

また、ジンジャエールやオレンジジュースで割ったり、クラフトコーラを加えることで、初心者の方やウイスキーの風味が苦手な方にも飲みやすい甘めのカクテルになります。

4ウイスキーの銘柄おすすめ8選

ウイスキーの基礎知識を学んだら、お気に入りの1本を見つけたいもの。初心者の方やウイスキー好きのあの人へおすすめしたいウイスキーを8つ紹介します。ご自身の好きな香りや風味で選んでみましょう。

スコッチウイスキー(アイラ島)

スモーキーさとフルーティーさが見事に調和された1本。レモンやはちみつの香りで爽やかな飲み心地は、初心者にもおすすめしたい逸品です。
フローラルさがあり、クラシックでエレガントな1本。ブーケを彷彿とさせる華やかな香りはフレグランスそのもの。鮮やかなブルーのボトルはギフトにも最適です。
強烈なスモーキーさと繊細な甘さが調和した1本。一口のめば、ウッディさを感じられ、森林浴でもしているかのような安心感に包まれます。

スコッチウイスキー(スペイサイド)

スムースでフルーティながら、どこか複雑で洗練された1本。飲み手によってさまざまな感じ方ができるはずです。
1887年の創業から受け継がれる伝統の香りと味わいが特徴の1本。洋梨やレモンといった爽やかな香りで飲みやすいです。世界中で多くの賞を獲得しています。

バーボン

アルコール 度数50%の力強いバーボン。 9年も熟成された1本は、バニラやナッツのクリーミーな香り。リッチでコクがある味わいが特徴です。
8年間もの熟成期間を経た1本。スパイシーさの中に、はちみつの甘さが共存しているハーブティーのような味わいです。
ドライフルーツやミント、オレンジのほのかな香りがココアで包まれているらしい、少量生産のバーボン。微かにタバコのスパイスを感じられるマニッシュな1本です。

5まとめ|お気に入りの1本を見つける方法

香りや味の違いを知りたい方には、テイスティングセットがおすすめです。ご自身でゆったりウイスキーを味わったり、ホームパーティで仲間へのおもてなしに活用したりと、愉しみ方はさまざま。また、ウイスキーが好きな方にも喜んでもらえる、とっておきのギフトになるはずです。ぜひお気に入りのウイスキーを見つけてくださいね。

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